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読むだけで心理療法のおすすめ本①「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法

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いつも誰かに振り回されるが一瞬で変わる方法/大嶋信頼.絵 森下えみこ

マンガでわかる「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法/大嶋信頼.絵 森下えみこ

おすすめの本を紹介

今日紹介するのはこちらの二つ
これらの本には”スクリプト”と言う治療的な文章が練り込まれています。

スクリプトとは?
臨床催眠の技法の一つで、物語を通して無意識下のリソースに触れ、本来のその人の力を使い 意識していない部分のレベルでの行動の変容などを目的に作成されるもの
意識的な抵抗を弱め、その人が受け取りやすいように工夫される

 不特定多数の方に向けた、こういったスクリプトの本だけで、特定の悩みが寛解に至るようなケースは全体の25パーセントほどではないでしょうか。

どれだけ自分に効果があるかは分からないけれど、と言う前提はありますが、おすすめです。

私の体験

 当時、大きなショックを受ける出来事がありました。そして一気にたくさんの症状が表出し、特にパニック発作を強く引き起こしていました。そんな時に見つけたのがこの本でした。

 幼少期より環境も合わず、トラウマもあり、自分の人生はとても困難で、幼少期の出来事だけでも整理するのにはとても時間と労力がいるだろうな。50歳くらいになって、人生が一息ついた時にゆっくり取り組めばいいやと思っていました。慢性的な鬱も幼少期からありますし、自分の人生に慣れてもいました。

 だから、しばらくは立ち止まりたくないから、ひとまず棚上げして、楽しもう!と考えて日々を送っていました。

 それなのに、首の皮一枚繋がっていた人生が一気に崩れ去り、自分の体の反応に圧倒される日々が急に始まったのです。今まで抑え込めていたものも増幅して一気に表面に出てきて、カオスでした。

 抗不安薬も全く効かないし、どうしようなもない。このパニックだけでもなんとかならないか?と思って、人生で初めて精神医学のコーナーに行きました。

 その時は心理のジャンルが身近でなかったのもあり、いろんな心理系のタイトルの棚にいるだけでも恥ずかしかったし、本を買うのも本当に恥ずかしくて
清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで、平積みになっているところからろくに表紙も見ずにごそっと10冊くらい買って、帰りました。

 その日、10冊一気に読んで、心なしか気持ちが落ち着きました。
パニックも治っていなかったけど、本屋に突撃するくらいの
居ても立っても居られない気持ちは治っていました。

それから8ヶ月くらいしたある日、また居ても立っても居られないパニックに襲われる日がありました。
本屋に行く前に、昔読んだ本の内容を忘れているから、家にある本から読もうと思って手に取ったのがこの本でした。

その時何冊か読み比べながら、気づいたのです。落ち着くの、この本だわ…と!

それが催眠との出会いでした。今でも気づいた時の衝撃を鮮明に覚えています。

本に出てくるミラーニューロンとは?

超感覚伝染という言葉があります。

「超感覚伝染」は、個人間で、言語や身体的な接触を伴わずに、感情や感覚が瞬時に伝わる現象を指します。これは、人間の直感的なつながりや集合意識に基づく理論として研究されています。特に、ネガティブな感情はポジティブな感情よりも伝染しやすい傾向があります。

災害などから生き延びるための、動物として本能的に備わっているものです。感度には個人差があり、脳の気質により異なりますが、多くの個体はこれを有しています。

災害の多い日本では、生き延びるために特にこの部位が発達しており、災害時も、災害後も集団で動くことのメリットを本能的に理解し適応しているため、西洋各国よりも、「個より集団」「和を以て貴しとなす」などの概念の方が強く根付いています。(諸説あり)

以下AIより

超感覚伝染(超感覚的感情伝染)とは、言葉や表情などの明示的な表現を介さずに、他者の感情や感覚が直接的に伝わる現象を指します。この伝染は、無意識的なレベルで起こり、まるでワイヤレスネットワークのように感情が伝播すると考えられています。ミラーニューロンや嗅覚などが関与している可能性が指摘されています

メカニズムの主な要素

  • ミラーニューロン:他者の行動や感情を模倣する神経細胞で、共感や感情伝染に関与すると考えられています。他者の感情を観察することで、まるで自分が同じ感情を経験しているかのように、脳内で反応が起こります。
  • 嗅覚:ストレスホルモンなどが嗅覚を通じて伝染し、他者のストレス状態を感知することが研究で示唆されています。これは、言葉や表情に出さなくても、他者の感情が伝わる一因と考えられています。
  • 非言語的な感情伝達:表情、声のトーン、身体言語などの非言語的な手がかりを通じて、感情が伝染します。特に、微細な表情の変化や声のトーンの変化が、感情伝染に大きな影響を与えると考えられています。
  • リアルタイム性:超感覚伝染は、遅延なく瞬時に感情が伝わるため、リアルタイムでのインタラクションが可能です。
  • 集合意識への影響:集団の中で感情や行動が伝染することで、集団全体の意識や行動に影響を与える可能性があります。

感情伝染の例

  • 他者の笑顔を見て、自分も幸せな気持ちになる。
  • 友人が悲しんでいるのを見て、自分も悲しくなる。
  • 職場で誰かが焦っていると、自分も焦りを感じる。

感情伝染のポジティブな側面:

  • 共感能力を高め、良好な人間関係を築く上で重要です。
  • 集団の士気を高め、一体感を醸成するのに役立ちます。

感情伝染のネガティブな側面:

  • ストレスや不安が伝染し、集団全体のパフォーマンスを低下させる可能性があります。
  • パニックや暴動など、集団心理による行動を引き起こす可能性があります。

超感覚伝染は、私たちの社会生活に深く関わっており、そのメカニズムを理解することは、より良い人間関係を築き、より健全な社会を構築するために重要です。

この本ではこの中のミラーニューロンというシステムに着目し、

職場に機嫌の悪い人や、潜在的な怒りの大きい人、不安の大きい人などがいると、集団はそれを受け取り

脳が勝手に緊急モード(生存モードでより本能的な部位を使い日常を動かすようになります)になり疲れたり、その不安な要素が解決するまでぐるぐる考えたり、自分に原因を帰属したりして、消耗していくということが発生します。

本来災害時などなら、このシステムを用いて みんなで原因を解決して生き延びることができますが、

個人の家のストレスがとか、トラウマがあり潜在的に大きな感情が内包されている人の感情であったり、サイコパシーの高い人が紛れ込んでいてそれにより不安を煽られていたりと、自分に原因のないこと、また解決できないものであることも多いです。

機能不全の環境で育ったり、人生の中でトラウマティックな要素に触れたことがあると、

ミラーニューロンなどの部位や五感が敏感になったりする(この状態を発達性トラウマ。第四の発達障害状態と診断されてしまうこともあります)
という自分自身の要素もあり、(そんな自分の脳を受け取ってまた不安になっている人がいるかもと思うと脳の動きって興味深い)どんどん深みにハマっていってしまいます。

それに気づいて、災害のない現在では、そういったものをスルーして、自己中心的などど言われても自分の感覚を中心にして行動して大丈夫。自分軸なことが他人を傷つけることではないという事がよくわかるようになってきます。
(むしろお互いが伸び伸びと交流できる良いコミュニケーションだったりする)
(他人を深く傷つけるような自己中心性を、今までの環境により学習してしまっている場合は治療し学習するとすぐに良くなります)

以上おすすめ本の紹介でした!

これらを図書館のコーナーにまとめたいのですが、苦戦中。私も皆さんと一緒に自由になっていきたいです。

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